Voice/株式会社アットマーク・ラーニング
Creative Partner

株式会社アットマーク・ラーニング

代表取締役 日野 公三

日野 公三

単なる制作会社ではなく、「議論のパートナー」として自分たちの価値を社会に届けてくれる存在です。

株式会社アットマーク・ラーニングは、2000年から「個別最適化」を軸とした通信制教育に取り組んでいます。「アットマーク国際高等学校」「明蓬館高等学校」「SNEC」など複数の拠点を展開し、一人ひとりに向き合う教育の形を追求し続けています。
Interview

「個別最適化」は、創業当初からの当たり前

Q

事業内容と教育理念について教えてください

A

私たちは、2000年から一貫して「個別最適化」を軸とした教育に取り組んできました。

最近になって教育業界でも「個別最適化」という言葉が広く使われるようになりましたが、私たちにとっては特別な概念ではなく、創業当初から当たり前の前提として続けてきた考え方です。

一般的な一斉授業では、「みんな」に向けて教えることが中心になりますが、私たちはそうではなく、「君はどう思うか」「○○さんにとってはどうか」といった、一人ひとりへの問いかけを大切にしてきました。

この姿勢を実現するために、ITツールの活用は不可欠でした。結果として、通信制教育という形態が最も適していると考え、これまで一貫してその領域に取り組んできています。

現在は「アットマーク国際高等学校」「明蓬館高等学校」「SNEC」などの拠点を展開していますが、その原点には渋谷にある「東京インターハイスクール」があります。

Q

これまで抱えていた課題について教えてください

A

最も大きな課題は、「誰に、どう伝えるか」でした。

私たちの教育は、既存の枠組みに当てはまりにくい部分があります。公立でもなく、一般的な私立とも異なる。そのため、教育行政や私学団体のような既存の広報ルートがなく、情報発信の戦略を自分たちでゼロから組み立てる必要がありました。

また、自由度が高いがゆえに、「どの層に届けるのか」「どの市場を狙うのか」といったターゲティングを明確にしていくことも簡単ではありませんでした。

独自性があることは強みである一方で、それを正しく伝えなければ、価値として認識されない。その難しさは常に感じていました。

出会いは、アバンギャルドなコミュニティから

Q

アットマーク・ラーニングおよびラナンキュラスとの提携のきっかけを教えてください

A

きっかけは、代表の北本さんとの出会いでした。

教育界の中でも、比較的アバンギャルドで個性的な人たちが集まるコミュニティに誘ってもらったのですが、その中で感じたのは、「一人ではない」という安心感でした。

また、北本さんが大切にしている教育観や、そこに集まる仲間たちの姿勢にも強く惹かれ、自然な流れで仕事としての関係が始まりました。

Q

現在、どのような役割を期待されていますか?

A

主にマーケティングやクリエイティブのディレクションをお願いしています。

ただ、単なる制作パートナーというよりも、「議論のパートナー」という位置づけに近いかもしれません。

自分たちの価値は、内部にいるとどうしても見えにくくなります。それを外部の視点で客観的に捉え、社会に伝わる言葉へと変換していく。そのためのディスカッション相手としての役割を期待しています。

また、広報や広告、SNSなどにおける表現の質を高めていくこと、そして外部視点を取り入れることで、自分たち自身も変化し続けていくこと。そういった意味でも重要な存在だと感じています。

「ここまでできるのか」という驚きが、良い循環を生む

Q

印象に残っているプロジェクトはありますか?

A

提案力の高さには、毎回驚かされています。

こちらが依頼した内容をそのまま形にするだけでなく、SNSの発信設計やアイコン、ランディングページなど、想定していた範囲を超えた提案をいただくことが多く、良い意味で期待を裏切られることが多いです。

特に印象に残っているのは、「マイプロ(マイプロジェクト)」の広報です。26年間続けてきた「1人探究」という取り組みを、どう社会に伝えるか。その難しさを感じていた中で、多くのヒントを得ることができました。

また、「マイプロ・アワード受賞作品集」は、外部から見ても評価されるクオリティに仕上がり、生徒たちのモチベーション向上にもつながっています。

AIを活用したページ制作なども含めて、「ここまでできるのか」という一つの基準が可視化されたことで、良い循環が生まれていると感じています。

社会と対話しながら、学校そのものを育てていく

Q

今後の展望について教えてください

A

私たちはこれまでも、「たった一人の生徒のニーズ」から新しい取り組みを生み出してきました。

「SNEC」や「EuLa明蓬館中等部」も、まさにそうした個別のニーズからスタートしています。今後もこの姿勢は変えず、一人ひとりに向き合う中から、新しい教育の形を生み出していきたいと考えています。

また、学校という存在を固定されたものとして捉えるのではなく、社会との対話の中で変化し続けるものとして捉えています。

社会と議論しながら、サービスや仕組み、そして学校そのものを育てていく。そのプロセスを大切にしていきたいです。

Q

最後に、今後のパートナーシップについて教えてください

A

今後も引き続き、議論を重ねながら一緒に取り組んでいきたいと考えています。

変化のスピードが速い時代だからこそ、外部の視点を取り入れながら、自分たち自身もアップデートし続ける必要があります。

その中で、質の高い広報やクリエイティブの力、そして深い理解を持ったパートナーとして、今後も一緒に歩んでいけることを期待しています。

日野 公三

Creative Partner

株式会社アットマーク・ラーニング

代表取締役 日野 公三

2026年4月 取材

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